北九州ワイン倶楽部へようこそ

 ワインのお話

例会で味わったワインを中心にワインのお話を掲載しております。

 

Cremant de Bourgogne Francois Mikulski
クレマンドゥブルゴーニュ/フランソワミクルスキー

ブルゴーニュ地方のクレマン(スパークリングワイン)です。 クレマンとは、クリームの事で、泡立ちのきめ細やかな様子をたとえています。 フランスでの評価も高く、多くの3つ星レストランでオンリストされています。 作り手は、ムルソーのトップ生産者のフランソワ・ミクルスキー氏。
cepage(セパージュ・ぶどう品種別の混入割合)は、ピノノワール60%・シャルドネ25%・アリゴテ10%・ガメイ・5% 。
ブルゴーニュの力強い白ワインの印象が強く残ります。 クリーミーな泡立ちと、青リンゴを思わせるようなフルーティな香り、後味に強いミネラル的な余韻。 薄いアカシアの蜂蜜のような色合い。 やや白さも感じます。 イースティでクリーミーな泡立ちの本格的なシャンパンにも負けない爽やかな風味です。

 

醸造法

小さな運搬箱に入れられた手摘みの葡萄は、完全な無酸素状態におかれます。 空気加圧式圧搾機で搾られた果汁は24時間静置の後、ステンレスタンクで発酵されます。 出来上がったワインは瓶詰めされ、ボトルは2次発酵のためのセラーに置かれます。 その後、ボトルは"ジャイロパレット"に納められ、口抜き作業がおこなわれます。
サービス温度 6~8度爽やかでフルーティな香り、 クリーミーで柔らかい味わいは、アペリティフ(食前酒)として、 また食事中のどの料理と合わせて楽しむことができます。


ワイナリー/MUERSAULT
ロバート パーカー Jr氏4つ星/5つ星生産者。

フランソワ・ミクルスキ氏は1963年7月25日ディジョン生まれ。 父親はポーランド人で母親はムルソーの出身。 元々はプロのラグビープレイヤーを目指していましたが、 ブドウの栽培とワイン醸造を学ぶために、ボーヌのエコール・ヴィニコールに通いました。 1983年の5ヶ月間、カリフォルニアのロマネコンティとも評されるカレラワイナリーで研修しました。 1984年~1991年、ムルソーで彼の叔父にあたるピエール・ボワイヨ氏の畑の管理を担当。 同年、彼の叔父および叔母からブドウ畑を賃借し自分のドメーヌをスタートしました。

1992年初ヴィンテージリリース以降、評価は急上昇を遂げました。 畑の面積は当初の5.47ヘクタールから1997年には7.07ヘクタールまで拡大。 国道近くの建物およびセラーを2000年に購入。 2003年には7.82ヘクタールまで畑を増やし、現在は16区画を所有。 名実共にムルソーのトップ生産者の仲間入りを果たしました。 フランスでも高評価で、多くの3つ星レストランでオンリストされています。

彼の奥様のマリー・ピエール・ミクルスキは、父親がフランソワ・ジェルマンで、シャトー・ド・ショレの所有者です。 彼女は父親の畑仕事を手伝い、最良のワインだけを瓶詰めするマリー・ピエール・ジェルマンを設立しました。 以前はアメリカへ大半を輸出していたこともあり、比較的樽のきいたコッテリしたタイプを生産していましたが、 近年は新樽率が3割になり、骨格はしっかりしているものの非常にエレガントで洗練されたスタイルに移行されています。
ラベルは長く、1978年シャトー・ムートン・ロートシルトのラベルにも使用された、 カナダ人画家ジャン・ポール・リオペルの描いた「コート・ソヴァージュ」という作品が使われていましたが、 彼の死去に伴って使用を取り止め、2005年からチョークでの文字をイメージしたシンプルなものに変わっています。 

ワインのお話の一覧へ戻る