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 ワインのお話

例会で味わったワインを中心にワインのお話を掲載しております。

 

Chateau Colombier Monpelou '00
シャトー コロンビエ・モンプルー2000

cepage(セパージュ・ぶどう品種別の混入割合)は、 カベルネソーヴィニヨン65%・メルロー 25%・カベルネ フラン 5%・プティ ヴェルド 5%平均樹齢 35年。
色調は濃い目で深いガーネット色、しっかりとした濃縮感があり、グラスを回すと縁に色が残るぐらい粘性があります。 カシス、熟れた桃、そして焦した樽の香り、トーストの香り。
ステンレスタンクで醗酵しているため、味はまろやかなタンニンと酸のバランスがよくピュアな果実の味わいで、 凝縮感がありながらエレガントな仕上がり、シルキーな口当たりでポイヤックの特徴を良く出たワインです。 熟成で使用されている樽のニュアンスがほんのり心地よく感じられます。 とげとげしさは無く、柔らかで丸みのある印象なので早くから楽しむことが出来、食事との相性は抜群、長い余韻が心地よく、 しっかりとしていながら上品でエレガントなスタイルは、飲み飽きしません。

 

マリアージュ

メドック地区の赤ワインに最も合うと言われる子羊です。 特にポイヤック村のワインには、ポイヤック産の子羊の相性が抜群です。 特に春先の約1カ月間しか食べられない、母乳だけで育った子羊「ミルクラム」が美味。 フランスでは高級食材として珍重されている。 生後約2~3カ月の離乳前の子羊。 フランス料理通にとっては常識かもしれないが、ミルクラムのルーツは、ワインで有名な仏ボルドー近くのポイヤックにある。 収穫が終わったブドウ畑に放され、枯れ枝などを食べるのが羊の仕事だったのだが、 約200年前、ワインの評判が高まると、畑の主人は子羊に畑を荒らされるのを嫌がるようになり、 森に放牧できるようになる春までの間、小屋の中に入れて乳だけで育てるようになった。 ミルクラムの中でもとりわけポイヤック産は、仏政府公認の食材として名高い。料理本などはざっとそう説明する。


ワイナリー
シャトームートンが買収した、超レアワイナリー

フランス、ボルドーそしてメドックといえばラフィット、ムートン、ラトゥールといった1級シャトーがひしめくポイヤック村。 力強くも優美な葡萄品種であるカベルネ・ソーヴィニョン主体のワインを産するなかでもムートン・ロートシルドの位置する丘は砂礫層(砂と砂利が混ざった地層)。 透水性がよく雨の吸水もよい。日中に蓄積した太陽の熱を夜に放射するので、葡萄の栽培に適した土壌で高台になっており絶好のロケーション。

このシャトーは、当主のベルナール・ジュグラが1970年に買い取ったもので畑はひとまとまりになっており、ポイヤックの村を見下ろす立地のよい丘にあります。 恵まれた一区画の15haを所有するコロンビエ・モンプルーは2003年に実施されたクリュ・ブルジョワの格付けの見直しでブルジョワ・シュペリュールへと昇格しましたが、 2007年9月にシャトー・ムートン・ロートシルトにより買収された為、シャトー保有の貴重なバックヴィンテージが放出されました。 現在のボルドーのトップワインは、需要と供給のバランスが崩れており数が少なく、価格も上昇しており、シャトーは、新しく畑を広げようと動いているのが現状です。 しかし、トップシャトーの品質を守らなければいけないので、どこの畑でもいいというふうにはいきません! 自分達の造るワインの品質を維持し、更に向上させる畑を手に入れなければいけません。 そこで、ムートンが目をつけたのが、シャトーコロンビエ モンンプルーというわけなんです。
隣接した絶好のロケーションにある樹齢も高い、高品質ワインをうむ畑。 ムートンが買収するのも納得できます。
コロビエ モンプルーとしてリリースするのは2006年まで!! それ以降は、シャトームートンの所有になります。 ということは、この区画の葡萄も2007年以降のシャトームートンに一部使用されるということなんです。 樹齢や葡萄の状態によって、ムートンやセカンドのプティムートンに使用されるとは思いますが、 コロンビエモンプルー自体、ブルジョワ級に格付けされているワインですから、下位クラスのワインに使われることはまず考えられません。

 

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