北九州ワイン倶楽部へようこそ

 ワインのお話

例会で味わったワインを中心にワインのお話を掲載しております。

 

Muscat de Beaumes-de-Venise
ミュスカ・ドゥ・ボーム・ドゥ・ヴニーズ ’05メーヌ ドゥド ボーマリック

歴代の法王に愛され、ヒュージョンソン氏に「フランス最良のデザート用ミュスカ!」と言わしめ、ロバート パーカーJr氏が5つ星をつけています。 日本国内では流通極少の稀少品。 きれいな琥珀色。 粘着性が非常に高く、素晴らしい芳香。
うっとりとするような甘美な風味。 今さっき畑でつまんだばかりのミュスカの香り高くフルーティでフレッシュな心地よい甘さが溢れる典型的南ローヌの甘口白ワインです。

フルーツ糸のデザート全般と相性が良好。 りんごの暖かいタルト、クレーム・ブリュレ、フルーツ・グラタンなど、ロックフォールのカナッペとともに、デザートワインとして愛飲されています。

epage(セパージュ・ぶどう品種別の混入割合)は、ミュスカ・プティ・グラン 100%ミュスカはマスカットの意味、その中でも小粒で最古の葡萄として高貴な品種。

 


ワイナリー /M,Chapoutier M.シャプティエ
バイオ・ダイナミック農法を取り入れた先進の農法。

ローヌ渓谷の雄として知られるM.シャプティエ社は、 1808年、ローヌ川に面し、エルミタージュの丘の麓にある街、タン・エルミタージュに創立しました。 創始者ポリドール・シャプティエ以後も、代々、シャプティエ家によって会社は守られてきました。
1977年に先代のマックシ・シャプティエが引退するまではワインはかなり硬いという評判でしたが、 その後息子のミッシェルとマークが大改革し、 テロワールを重視しヴィオディナミ(バイオ・ダイナミック農法)を実践することで素晴らしいワインを数々生み出しています。 今日では社長であり醸造家でもあるミッシェル・シャプティエによって支えられています。

M.シャプティエ社はエルミタージュ、サン・ジョゼフ、コート・ロティ、コンドリュー、クローズ・エルミタージュの北部ローヌはもちろん、 南部のシャトーヌフ・デュ・パープにいたるまで、350ヘクタールの自社畑を所有しています。 また、南オーストラリアには、1995年に購入して1998年が初ヴィンテージとなるマウント・ベンソンというドメーヌを80ha所有しています。 シャプティエ社では優秀なブドウ栽培農家と長期契約し、彼らから購入したブドウにより、 コルナス、ジゴンダス、コート・デュ・ローヌ、タヴェルなど、ローヌ渓谷のあらゆるアペラシオンのワインを手がけています。

□ヴィオディナミ(バイオ・ダイナミック農法)ミシェルが醸造に手がけるようになって以来、M.シャプティエ社のワインは大きく発展を遂げました。 しかしながら、ワイン造りは伝統を踏襲し、今なお、12,600リットルの大きな木製桶で赤ワインの発酵を行い、醸しも人間の足踏みです。
彼らの注目点はむしろ、醸造所の中よりも、ブドウ畑にあると言ってよいでしょう。 まだその評価が定まる以前から、究極の有機農法といわれている「ヴィオディナミ」を実践、 その手法は、無農薬はもちろんのこと、星座や月の満ち欠けによって植える時期や収穫時期を決定するという栽培方法です。 そうすることによって、土本来の力を引き出してパワフルな植物が育つのです。 「ヴィオディナミ」実践する要因として、次の2点を守っています。
①植物が進化・成長するときの自然環境(月と惑星の位置と周期、大気圧など)
②土壌を構成するあらゆる元素の発生源、またそれら元素の植物に与える影響。
  今日、自社畑で生産されるワインはすべて公的にオーガニックワインとして認められています。 ミッシェル・シャプティエは、現在、ヴィオディナミを実践する欧州ワイン生産者協同組合の副会長を務めています。
  また、自社畑の中でもとくに樹齢の古いブドウを用い、 コート・ロティ・ラ・モルドレ、エルミタージュ・ル・パヴィヨン、シャトーヌフ・デュ・パープ・バルブ・ラックなど、 特別醸造のワインを生産。麦藁を敷いた棚の上でブドウを乾燥させる、ヴァン・ド・パイユも造っています。

□点字ラベル
  1995年ヴィンテージから、点字表記のラベルを採用しています。 これはシャプティエ家の友人に、ことのほかエルミタージュ・ブラン・シャンタルエットが好きな盲目のフランス人歌手がおり、 「いつもテーブルの上にこのワインがあることが確かめられれば」と言ったことが事の始まりでした。

ワインのお話の一覧へ戻る